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楼主 |
发表于 2013-10-23 19:20
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先来看一个小例子吧
抛砖引玉
駆逐艦「榊」、被雷
○ミロ出港から交戦まで
1917年6月11日、駆逐艦「松」と「榊」はミロを出港しました。交戦時点での天候は晴れ、北の風で波が立つが航行に支障は無く、もやが立ち視界は良くなかったようです。
隊形は左右に両艦併走、進路は南西30度(210度)。「遠征記」や戦後の書籍では両艦の間隔を600mとしていますが、「松」艦橋にいた砲術士官 近藤英次郎大尉の記録では距離300mとなっていてはっきりしません。他の例を見ると300mが正しいと思われますが、確証はありません。
「榊」機関部には、二号専焼缶、三号混焼缶を使用し、原速12ノット、強速18ノットの指示が出されていました。交戦時点の速度は18ノットとする記述もありますが、実際は12ノットに近い速度と考えるのが良いと思われます。
また両艦はジグザグ航行を行っていたとする書籍が多いですが、当時の戦時日誌や「遠征記」にもそのような記述は無く、「松」砲術士官であった近藤大尉の記録「地中海遠征日記」では明確にこれを否定しています。
両艦の航路上にはalloが出されており、「松」右、「榊」が左の隊形で、警戒を厳重にして航行していました。
1230頃、両艦の進路の前方を、ギリシャからクレタ方面へ向かう英駆逐艦「リブルRibble」(E級4本煙突型)が横断していった以外には、特に変わったことは無かったようです。
○両艦の対潜警戒
両艦が事前に潜水艦に気付いていたかどうかについては、全く気付いていなかった可能性が高いと思われます。
見張りをおろそかにはしていなかったでしょうが、ただでさえ潜水艦発見は困難なのに加え、第二特務艦隊がマルタに到着したのは4月13日であり、2ヶ月しか経過していない段階で潜水艦発見に習熟していたとは考えにくいです。事実、約一ヶ月前に両艦が護衛していた「トランシルバニア」が雷撃された際に、「榊」は潜水艦を発見できず、二度の雷撃を許しています。
唯一の記述としては、戦闘直前「榊」探照燈台見張員瀬戸一等水兵が、海上に潜望鏡らしき怪しいものを認め、警戒態勢をとったとする書籍がありますが、これは戦死した瀬戸忠三郎一等水兵のことと思われます。負傷後証言をした後に死亡した可能性もありますが、戦時日誌に全く記述されず、「松」の方でもこれに関しては何も連絡を受けていませんので、創作の可能性が高いです。
○「榊」の被雷
1332、北緯35度15分・東経23度50分、駆逐艦「榊」は隊形外側200mないし180mから雷撃を受けます。
艦橋にいた生存者の証言が無いので詳細状況は不明ですが、「榊」は接近する魚雷を発見。機関室には全速が発令されます。次いで取り舵が行われ、右回頭を行って魚雷回避を試みたのですが、距離が近かったためどうしようもなかったようです。
魚雷は艦首12cm砲の直下に命中。おそらく搭載していた砲弾も誘爆したために、艦首が吹き飛びます。船体の約1/3を失った「榊」は取り舵のままゆっくりと右回頭。ほぼ反対方向を向いた状態で停止します。
「榊」被雷を目撃した「松」は総缶点火、右回頭を行って「榊」の後を回り込み、魚雷が発射されたとおぼしき地点に爆雷を投下。日本海軍がはじめて爆雷を実戦使用した瞬間となります。「松」はその後、「榊」から約1000mの距離をおいて不規則に周回、潜水艦からの第二撃の警戒にあたります。
「榊」は艦橋を失ったため操艦能力を失いますが、後部にいて助かった吉田庸光大尉が機関停止を指示、次いで(舵を中立にして?)機関後進を指示。「榊」はゆっくりと後退していきます。
吉田大尉は第三番8cm単装砲を指揮して砲撃を開始、周囲の威嚇をします。砲撃は潜水艦を狙ったとする記述もありますが、実際には威嚇のためのめくら撃ちでしょう。「榊」8cm砲弾を一時間にわたって188発発射、搭載していた砲弾ほぼ全てを消耗し、1434砲撃を停止しました。
第三番砲で砲撃を行ったとの記述はあるのですが、他の1・2・4番砲が使われたかどうかは、今一つはっきりしません。もし一門のみで188発撃ったとするならば、単純計算で1分間に3発以上の砲撃を1時間以上続けたことになり、不自然な感じがします。肯定的な考え方として、砲撃指揮をとったのが吉田大尉一人だったというものがありますが、実際には二門以上で砲撃を行っていたのではないでしょうか。
なお、戦闘詳報や「遠征記」には、被雷直前に艦首12cm砲が潜水艦に向けて1発発射したとされていますが、近藤大尉の記録ではそれが見当たりません。
図3:「榊」被雷後の行動(戦闘詳報より概略図を写す)
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